古びた玩具 大杉 司
あの頃遊んでいた玩具たちは
もう動くことなく古びていき
形だけを残して
僕を見つめている
拭いても拭いても取れない汚れ
ボロボロ状態のぬいぐるみ
もう何をしても直らない
「全部捨てよう」
昔は興味あった物も
今となってはただのゴミで
ポリ袋がいっぱいになる程
ひたすら敷き詰める
純粋だったあの頃は
小さい玩具でも喜んで
日々大切に丁寧に
飽きることなく遊んでいた
思い出を捨てるのは抵抗あるが
残しておいても邪魔になるだけ
隅っこに置くぐらいなら
外に出す方が良い
悲しい気分だが
切り替えて行こう
日が暮れる前に
早く掃除を済ませよう