7/30〜8/1までにご投稿分の評と感想です。 井嶋りゅう
7/30〜8/1までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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「ワシ寂しいの」森山 遼さん
森山 遼さん、こんばんは。
はい、とても良い詩でした。トウフを買いに行ったカアチャンがきのうから戻らない。事件か事故か家出か。色んな想像が駆け巡る。「ワシ」の家の背景や実情が、はっきりとは書かれていないところが良かったと思いました。読み手の余白を丁度いい塩梅で残してくれているように感じました。不思議な詩ですね。佳作といたします。
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「砂時計」喜太郎さん
喜太郎さん、こんばんは。
実は私は喜太郎さんの恋愛詩を楽しみにしているところがあります。今回の詩はとても良かったです。砂時計って時間をはかるものですが、過ぎる時間とともに恋心も減っていくというところに、ちょっとハッとしました。本当は愛されたくて愛を捧げる、無償ではないところが恋なのでしょうね。ラストで実は同じ量の気持ちであったところが素敵でした。砂時計なんていらないよと言ってるかのようなふたり、どうぞお幸せに、と思いました。佳作といたします。
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「おじいさん、良いことをしましたね」津田古星さん
津田古星さん、こんばんは。
はじめまして。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
「笠地蔵」懐かしいです。子どもの頃絵本で読みました。私もきっとあなたのように不満を口にしそうだなと思いました。この詩は後半の骨董市で買った古い懐中時計の修理に関する考え方が素晴らしくて、なるほど!と思いました。修理代のほうが高くつく、というのはありがちですが、そういうふうに考えれば笑顔でいられるのだという知恵を授けていただいたように思いました。ありがとうございます。またタイトルも良いと思いました。気になるタイトルでした。ひとつだけ。最後の「目出度し」ですが、このラストだとお話風になってしまうので、詩とするために、例えば2人の動作で終えるとか、風景で終えるとか、したほうがしっくりくるかなと思いました。宜しかったらご一考くださいませ。
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「故星(ふるさと)」松本福広さん
松本福広さん、こんばんは。
訂正の件、承知いたしました。
私にも故郷というものが青森にあります。私も上京組なので、もともと関東で生まれ育ったかたの感覚は正直わからないところがあります。松本さんの場合は転勤という意味合いで故郷というものがわからない、ということに、なるほどと思いました。故郷があるっていいねと昔言われたことを思い出しました。
さて、この詩はエッセイ風味の強い詩であると感じました。とても丁寧で読みやすくわかりやすく、だいぶ推敲されたように感じました。「故郷」を求める気持ちが唐突感なく、きちんと順を追って書かれていました。この詩は全部で8連から成り立っていますね。後半3連は、故郷を求める気持ちが壮大になっていって、宇宙へ想像が飛んでいきます。この部分はとても面白いと思いました。だからこそこの詩の構成に引っ掛かりました。ここからは提案なんです。逆の構成にしたらどうだろうか、というものです。お父様とご自身の現実にとっての故郷を3連分、あとはご自身の求める故郷(この詩でいうと宇宙へ想像を飛ばしている後半3連分のこと)を5連分描く、という提案です。タイトルが「故星」と書いて「ふるさと」と読ませていることを考えても、そのほうがしっくりくるように私は思ったのです。もちろん松本さんのお考えもおありでしょうから、構成は変えられないとお思いならこの提案はスルーしていただいても構いません。ただ、私のように読む者もいるのだと思っていただけるとありがたいです。もし宜しければご一考くださいませ。
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「布団掃除機」秋乃 夕陽さん
秋乃 夕陽さん、こんばんは。
いいなあ、と思いました。肌触りがよみがえっていく様子が想像できて、こちらもご機嫌になる詩でした。布団に対する愛情も感じられますね。こういう何気ない動作に、そのかたの思いというものが投影されていると思いますので、そういうものを感じられる詩には好感と安心を抱きます。感謝しながら眠る様子も想像出来て良かったです。
表記上のお話をいたしますね。1連目の1行目の「浪」と3行目の「波」は区別してあるのでしょうか?打ちミスでしょうか?出来れば統一されたほうがすっきりする気がしました。2連目の3行目「初めて君がここにきたように」は、これでも意味はわかりますが提案としまして「初めて君がここにきた時のように」のように、「時」を入れたほうがしっくりくる気がしました。宜しかったらご一考くださいませ。
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「ちょっとした迷子は楽しい」紫陽花さん
紫陽花さん、こんばんは。
モネの庭という素敵な場所があるんですね。調べたところ高知県と出てきました。私も行ってみたいです!
この詩は迷子になってみたいという願望を、モネの庭と絡ませて書かれていて面白いです。迷子になりたいのですかー。私は方向音痴なのですぐ迷子になります。毎日同じ道を行かないと変なとこに辿り着いて、こんなところにこんなお店が、などと発見があったりします。ある意味、親の監視下に置かれて育つということは、このような面白い発想が芽生えることもあり、プラスの面もあったりなかったり。対称的な女性が最後に出てきて笑い合う場面、良いですね。互いに人生の影の部分を問うことなくありのままでそこに居る、みたいな感じが良かったです。佳作といたします。最初の1行目なんですが、「心配性な親に育てすぎられた」とありますが、「心配性な親に育てられすぎた」でしょうか?あと、中盤に「あんなにも脅されたのに」のところで笑いました。
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以上、6作品のご投稿でした。
この度もありがとうございました。
異常に暑い日々が続く中で、地震まで発生しています。
皆さま、くれぐれもご無事でいてください。