ディスクオルゴール
ヘンデルランプに書かれた風景が
家屋の天井に描かれ
ステンドグラスの輝きが
灯りによって、より魔性を魅せる。
アンティークな家具に囲まれている
そんな大正浪漫あふれる場所で
100年以上前の機材が
ゼンマイを巻いて動き出す。
円盤に配置された星空が
木漏れ日を纏いながら
あなたに
こころと呼ばれる魔法の芯を届ける。
届けられたものは
夕景だったり
朝焼けだったり
忘れていたあの頃だったりする。
文化人が夜のお茶会で
時代の先に
見えない世界の果てまでを語っていた時代。
時を超えて、現在。
紡がれた世界の片鱗たちは
今もどこかで
詩や絵のほんの一部や、一面に
あらわれているかもしれない。
流星群に思いを馳せて
夢の可能性を描くように。