しぶき 酉果らどん
無数の涙が
地面に向かって
ダイビングしてる
鉄の線路を滑走する
車輪の音が迫ってる
銀の急行は
水玉と次々に
人身事故を起こしながら
ホームを颯爽と走り去る
跳ね飛ばされて
身体のちぎれた水玉たちは
分裂に重ねる分裂の末
しぶきとなって
嬉しそうに
ダンスをする
ホームに佇むぼくの方に
わずかになった
しぶきが踊る
まるで急行は
しぶきのたて髪を生やした
銀色のライオンだった
しばらく見惚れていたけど
これが血飛沫じゃなくて
本当によかった
無数の涙が
地面に向かって
ダイビングしてる
鉄の線路を滑走する
車輪の音が迫ってる
銀の急行は
水玉と次々に
人身事故を起こしながら
ホームを颯爽と走り去る
跳ね飛ばされて
身体のちぎれた水玉たちは
分裂に重ねる分裂の末
しぶきとなって
嬉しそうに
ダンスをする
ホームに佇むぼくの方に
わずかになった
しぶきが踊る
まるで急行は
しぶきのたて髪を生やした
銀色のライオンだった
しばらく見惚れていたけど
これが血飛沫じゃなくて
本当によかった