「幸せな爺さん」
雨の日だ爺さんが窓辺に座っている
日がな一日呆けた顔だが爺さん至って幸せ
のんびりするに越したことはないわいと
至って呑気で健康
悪魔だってこの幸せは壊せないぞと思わずつぶやく
しかしそうなると面白くないのが悪魔
爺さん何ももって無いじゃないかと思っている
こんな爺さんに幸せになられたんじゃあ悪魔はやってられない
爺さん何とか不幸にしてやろうと悪魔は思う
この爺さんに欲を起こさせようと思った
美女やみずみずしい果物
うまそうな肉
いっぱい出してやった
爺さん欲に溺れるだろう
そして幸せ失くすだろう
悪魔は悦に入った
爺さん案の定美女に目がくらみ食い物に我をわすれる程じゃった
しかし爺さん足りるだけ楽しむとすっかり欲を無くしてしもうた
ことが終わると爺さんまたもとのように
窓辺でのんびり呆けるのじゃった
お腹いっぱいで今度は眠りもするるのじゃった
爺さんはもとのように呆けたようにのんびり
雨の窓辺の一時を楽しむのじゃった
爺さんは幸せそうじゃった
悪魔はこの爺さんには負けたわいと思ったが
爺さんが可愛く思えるのじゃった
じいさんは悪魔のことも知らず
美女と食い物のこともなんとも思わ宇
相変わらず窓辺で呑気に幸せそうにしておるのじゃった