鴉 秋乃 夕陽
ゴミ集積所の傍でカアとも言わず
嘴を半開きにしたまま突っ立っている鴉
数分前はゴミが置かれ
今は塵一つない場所を目を丸くして見つめ
まるでひとのように呆然とした体でいる
私は家庭菜園で実った赤いプチトマトを
分け与えたい衝動抑え
ガレージの扉を押して自転車を乗り入れた
ゴミ集積所の傍でカアとも言わず
嘴を半開きにしたまま突っ立っている鴉
数分前はゴミが置かれ
今は塵一つない場所を目を丸くして見つめ
まるでひとのように呆然とした体でいる
私は家庭菜園で実った赤いプチトマトを
分け与えたい衝動抑え
ガレージの扉を押して自転車を乗り入れた