昼と 夜の 雫 益山弘太郎
メロン色の太陽が シャーベットになり
夕立ちを 連れてきた
やがて 宵闇の帳に 月光の雫が落ちる
私は 仮の世という 存在
この湖の 水面に映る すべてのものだ
命と大自然と愛を 知る
時間に 繋がりを 持ちたい
眩く 天空を 月は 滑り
隙間からは 悪魔が邪魔をしている
柘榴色に 瞬く
しかし 地には
月光の雫から 爛漫の花が咲き
風が吹く この世界
何者も 私の夢を 止めれはしない
夜は 鈍色に 輝き
浮かんでは 沈み
朝へと 向かっていくのだ 愛とともに
あぁ 私の麗しき人よ
夜明けの太陽は 再び 小豆色だろうか
密やかな一夜も 明けて
また 次の日の
陶々たる営み へと
我等を 誘う 陽の光