後書き 喜太郎
もしも二人の物語に
後書を書くとしたなら
私はなんて書くのだろう
二人で綴った想い出の物語を
否定してしまう様な内容で締めくくるのだろうか
それともそこには確かな愛があったと
前向きな言葉で涙を拭うのだろうか
あなたなら二人の物語に
どんな後書を書いてくれるのだろう
読む人の心の中の隅の方にでも
二人の愛が残る様な1ページを書いてくれますか
もう物語は終わってしまったけれど
あなたはまた読み返してくれますか
そんな気持ちにさせる後書を私は書きたい
もう二度と物語は続く事はないけれど
お互いに新たな物語を綴る時に
せめて参考書ぐらいにはなれたらと願います
それがわたしの後書だから