味噌汁の味が 変だったことで まるまる
私は 早起き
家族のご飯を作るため
出勤までには仕上げてしまう
昼食は要らない日もあるけれど
家族みんなの夕飯まで 全部
もう十年 こうしてる
夕方 やれやれと会社から戻った後に
一から炊事は とてもとても
夜までに悪くなってしまわないか
気になってはいたけど
この頃は火を通す頃合いを
肌で感じられるから
まあ 問題ない
自分で突きとめたオリジナル基準
やってきたから わかる
だったのに
今日は 味噌汁の味が変だった
いつも通りの小松菜とネギで
味噌だけは 食べる直前に入れるのに
味噌汁は ちょっと酸っぱくなっていた
昼間 暑かったせいかな?
エアコンはずっとついていたのに
経験を頼りに意気込んだ私と
大自然との対決だった
軍配のあがったのは
いつも通りに全てを包む 大自然
鼻息荒い私は 負けた
もしかしたら
室温を 機械を使って下げたところで
太陽の力を封じ込め なんて
できるはずなど なかった
人力の及ぶのは 表面だけ
私たちを取り巻く宇宙
暑いとか寒いとか
火山の噴火や雷 台風
でも日向ぼっこもできたり
人知れず咲く 可憐な花もある
そして
二十四時間経つと次の日に なる
宇宙の存在は
途方もなく 豪快で
強さも 優しさも
誰にも 抗う事なんてできないんだな
私自身も
大自然の恵みによって
生きている
不思議と 清々しかった
少しだけ 嬉しかった
味噌汁は 腐ってしまったんだけど