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スレッドNo.459

道端の石ころ エイジ

ある晴れた真夏日
気が付くと道端にいた
誰かに蹴飛ばされて
とこり とこり とこ
転がって
ここに来たのだ
仕方ない
何もない田舎道
ここでじっといるとしよう

はるか頭上を
アゲハチョウが羽ばたいていく
綺麗だな 夏の蝶は
道端に落ちている
僕のことなんか
眼に入らないだろうな

あっ 何人か人が来た
「危ないっ」と
僕は声に出して叫んだと思う
今度は靴で弾かれた
ぴしゃっ
僕みたいな道端にいるものも
楽じゃないな

嫌なことがあっても
じっと我慢して
道にとどまっている
自分の信念は曲げない
ひたすら耐えるしかない僕は
道端の石ころだ

明日はどの子が蹴飛ばすだろう
明日はどの子が拾うだろう
そして僕を安全な家へと
持ち帰っておくれ
仏壇に供えておくれ

いつか誰かが優しく
手に取ってくれるかもしれない
頬ずりして
愛でてくれるかもしれない
そう願う僕は
やっぱりまだ道端の石ころなんだ

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