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スレッドNo.4599

風に乗る金木犀  上田一眞

秋色も色濃くなって来ると
微かな金木犀の香りが漂い
スマホの上を覆う

ぼくの手は止まり
スマホを置く
ふくよかな香りに包まれ
留まる 思考

何という詩情であろう
金木犀の香りを知ったからには
もはや物語を紡げない

でも 秋の光に祝福され
風に乗る金木犀
ぼくはこのたゆとう香りが 限りなく
好きだ

早朝 
音信(おとずれ)川河畔に立つ

編集・削除(編集済: 2024年09月29日 06:03)

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