小鳥はいつしか羽ばたいて ふわり座
ぐちゃぐちゃな頭の中は
生温いどろどろの泥水のようで
何を考えても上手くいかない気がする
夢は叶わない
親孝行も出来ない
愛した人に振り向いてもらえない
それはまるで巣から落ちた小鳥のようで
巣を見上げていても戻れない小鳥のようで
餌を求めて彷徨う子猫でもいい
悪い魔法使いに呪いをかけられたかな
遠い昔に互いの小指を結んで
誓った約束はまだ果たされていない
百年 何百年 何百万年 時が過ぎても
絶対に夢を叶える そして
君を迎えに行くという約束 必ず守るよ
これは勝負のようなものだった
どちらがさきに相手を本気で愛してしまうか
そうなったら負け 自信ないな
僕が負けるかもね
負けたら罰ゲームが待っている
嫌いな食べ物を口いっぱいにして食べる
という罰ゲーム
普段ならあり得ないが仕方ない
無類の美しさを持つ君を手に入れるチャンスを
見逃すわけにはいかない
僕は負けた
でも負けっぱなしではいられない
僕はもう小鳥じゃない
大空を駆け巡る鷹のようになるんだ
自分で餌を取り
つがいの相手を守り
幸せにする鷹に
いっそのこと本当に鷹になってしまえばいいのに
強さを誇示するでもなく
弱さを隠す為でもなく
君と僕がただ単純に自分達の幸せを
見つける為に
そして僕の存在理由は君だけの為にある
それは何があっても変わることはない
この世界はまだまだ僕の知らない事だらけ
幸せや不幸を一つとってみても
いくらでも在り方がある
この先どんな困難が待ち受けていようと
決して諦めない
それが君の為であり僕の為でもあるのだから
ああ
カラスがうるさいなあ