OH HOW THE YEARS GO BY 三浦志郎 10/4
―アメリカの作詞家 亡きウィル・ジェニングスへ―
始まりは天の滴の音
音(おん)が育って
楽(がく)になる瞬間です
雨の遺産 やがて 快晴
歌う者は音階を
天目指して駆け上がります
奏でる者は地を
祝着として空を下ります
言葉を操る者は
中空にあって思索
二人を支えて
その使命を引き受けて
メッセージを曲に刻印します
楽曲が安住する在り処
彼らのそれぞれの創造は
天駆ける“曲技”飛行の
三つの邂逅に似ています
そのうちの一人
”言葉師“
作詞家ではなく”歌詩人“でした
OH! なんと
年を追うごとに
曲と言葉を仲立ちしたことでしょう
なんと
年月は過ぎ去り
寡黙に老いていったことでしょう
自らの生をも
SONGに寄り添う伝言にしました
天空にあって
多くの詩を浮遊させたのです
枕の言葉にして
安らかな眠りに就いたのです
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作品タイトルは彼が作詞した楽曲名から採った。