許される 喜太郎
許してくれる人を
ただ優しい人と思わないでください
その人は我慢して 苦しんで
自分の思いに蓋をして
傷ついて… 笑顔で許していることを
その優しさに甘えていると
その優しさが当たり前だと
思っていると
その人は突然に消えてしまうでしょう
跡形もなく 忽然とあなたの前から
消えるでしょう
その時になって気づいても
何もかもが手遅れで
優しさの価値が 大切さが
どれだけ想われていたが
初めて気づくのです
失ったものは大き過ぎて
失った人はかけがえなくて
もう二度とあなたは許されないのです
優しさと冷酷さは紙一重
紙一重なんです