あさひ
芝の広がる ひろい公園にひとり
あさひが しょうめんから わたしを ながめている
わたしの あたまのなかの
とりとめもない言葉の数々を
あさひは 黙ったまま
きいているのか いないのか
あさひは かもくだ
とても かもくだ
ことばなど どうでもいいように
黙って 輝いている
いや ことばの存在すら 頭の片隅にもないように
輝いている
だけども 聴こえてくる
あさひの うたごえが
これまでの あらゆる できごとについて
そして これからの ことについて
ゆたかに ゆたかに うたっている
そして わたしのことも
うたって くれている