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スレッドNo.4768

睡歌  秋乃 夕陽

夢の中でも詩を作っていた
映画のパンフの写真の切取りを
二種類ぐらい並べて
物語風に詩を作っていくのだ

〝いまはまだ蒼い空の下で〟
〆の文句を考え付いたところで
唐突にもう一つ詩を思い付いて
急いで白い紙に書き殴る
「あれ?最後の言葉なんだっけ?」
初めに書いた詩の〆の文句を
忘れそうになって
慌てて思い出しながら末尾を書き足す

〝いまはまだ蒼い空の下で〟
目覚めてからやっと
それはすべて夢だったのだと気付くのだ

どうやら寝ても覚めても詩を書き綴るらしい
休まる暇などなく
しかし自分にとって詩を書くしかないのだと
自覚せざるおえない
これからもこうやってツマラナイ言葉を
黙々と考えてゆくのだろう
たとえ周りの草木が枯れて風が吹いても

いま詩を書いているこの瞬間も
もしかしたら夢なのかも知れない

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