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スレッドNo.478

君が出ていった  ゆき

ドアの閉まる音が響いて
一瞬甘い香りが漂い

散らかった部屋の隅で
カーテンが揺れた

割れた花瓶から溢れた水が
絨毯を濡らしても気にもならない

飲み慣れないお酒を飲んで
水面に浮かぶ枯れ葉のように
僕はこのまま流されてしまうだろう
頼りなく ゆっくりと

時間が解決してくれるまで
ずっと君を好きなまま


誕生日にあげた青い帽子と黒い日傘は
忘れていったのだと思ってた

テーブルの上の部屋の鍵も
二人の写真ももう君には必要のないもの

何がいけなかったのかさえ
もうどうでもいい

苦しくてもう身体が動かない

君をずっと好きなまま
僕の心はどこに流されて行くのだろう

編集・削除(編集済: 2022年08月16日 09:43)

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