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スレッドNo.4936

鉄格子の窓  荒木章太郎

鉄格子の窓から
差し込む月光
何の罪に問われたのか
思い出せない、都合の良い忘却

しがみついている骨のような何か
それは俺自身
孤独の傷が疼く肩に積もる雪
だが、白は正義を意味しない

カンカンと地下に響く音
良心が突貫工事を続けている
その足元は崩れかけた地層
骨格のような脆い支え

(なんて保守的な骨か)

人々の憧れの眼差し
それは虚栄の光に過ぎない
骨を掴む手を解け
執着を手放せば
鉄格子の隙間から風が吹く

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