鉄格子の窓 荒木章太郎
鉄格子の窓から
差し込む月光
何の罪に問われたのか
思い出せない、都合の良い忘却
しがみついている骨のような何か
それは俺自身
孤独の傷が疼く肩に積もる雪
だが、白は正義を意味しない
カンカンと地下に響く音
良心が突貫工事を続けている
その足元は崩れかけた地層
骨格のような脆い支え
(なんて保守的な骨か)
人々の憧れの眼差し
それは虚栄の光に過ぎない
骨を掴む手を解け
執着を手放せば
鉄格子の隙間から風が吹く
鉄格子の窓から
差し込む月光
何の罪に問われたのか
思い出せない、都合の良い忘却
しがみついている骨のような何か
それは俺自身
孤独の傷が疼く肩に積もる雪
だが、白は正義を意味しない
カンカンと地下に響く音
良心が突貫工事を続けている
その足元は崩れかけた地層
骨格のような脆い支え
(なんて保守的な骨か)
人々の憧れの眼差し
それは虚栄の光に過ぎない
骨を掴む手を解け
執着を手放せば
鉄格子の隙間から風が吹く