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スレッドNo.4962

日本酒のPR―食中酒を代表して  静間安夫

年の瀬が近づき
忘年会シーズンを迎えた
今日この頃、
いよいよ
わたしが一番美味しい季節が
やって参りました

皆様、
今年の冬も
ぜひぜひ
ごひいきに願います

すっかりお馴染みの
こととは存じますが
この機会に改めまして
自己PRの口上を
述べさせて頂きます

もとよりわたくし
幾多の酒類の中では
食中酒、といわれる
カテゴリーに属します

同じ分類の仲間には
ワイン、
紹興酒、などがございます

どの仲間も
食中酒の名前に恥じることなく
丹精込めて作られた
お料理の味を
いっそう引き立てることにかけては
他のいかなるお酒にも
ひけはとりません

そのうえ
不思議なことではございますが
わたしどもを
ごひいきにしてくださる
多くのお客様がおっしゃることには
召し上がるお料理が変われば
わたしどもの味も変わって
感じられるのだそうです

たとえば
わたくし、日本酒の例で申しますと
同じ銘柄であっても
しめ鯖を召し上がるときと
おでんを召し上がるときでは
味わいが違う…
つまりは
それぞれのお料理に合わせて
わたくしどもも
自在に風味を変えて
お客様を楽しませるのです

そればかりではございません
「酒は百薬の長」
とよく言われますが
とくに食中酒は
栄養価が高いのです

わたくしには
様々なアミノ酸、
ポリフェノール、
豊富なビタミンとミネラルが
含まれていますし
一方、ワインは
西洋の方々にとって
昔から
長い冬を乗り切るための
貴重な保存食だったのです

さらに
わたしに限って言えば
もうひとつ
大切な役割がございます
もともと「さけ」とは
日本古来の稲作の神でおられる
「さ」の神へ捧げる
「け」、すなわちお供え物の
ことなのです

自分で言うのも
おこがましいのですが
わたしには聖なる力があり
神様と人々を結びつける―
古くからそう信じられてきました

そして神様の前で
人々が心をひとつにし
豊作への願いを込めて
わたしを飲み干したのです…

ここまで
わたしの自己PRを
いろいろお話しして参りました
ただ、昨今は
アルコールハラスメントへの
批判がきびしく、そのため
忘年会や新年会の開催に
及び腰の企業様も多いと伺っております

しかしながら
「飲むゅニケーション」
という言葉は決して
頭から否定されるべきでは
ありません

人間関係の希薄な時代に
人と人を結びつける
一助にならないとも
限りません

忘年会・新年会の折りに
社員様の間の敷居を低くして
融和を深める潤滑剤として
さらには
会社の業績目標の達成―
いわば豊作に向けて
一致団結する気運を
盛り上げるために
きっと、お役に立つ
ことができると存じます

ぜひとも
今年一年をしめくくり
新たなスタートをきる
お手伝いをさせてください
なにとぞ宜しくお願い申し上げます



三浦志郎 様

本年も大変お世話になりました。
また来年もどうかよろしくお願い申し上げます。
どうか良いお年をお迎えください。静間安夫

編集・削除(編集済: 2024年12月29日 22:19)

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