雪の華 上田一眞
はらはらと舞う 雪の華
静寂のうちに
山野を侵す
しんしんと降る ささめ雪
わが魂に降り積もり
こころの裾野を凍てつかせる
河原の石を拾って
炉を組み
おこした火に枯れ木を焚べる
ゆらゆらと巻き上がる 雪の華
赤い焔に煽られ
雪は再び天上へ舞い戻る
淡雪に
出会い別れた人
無形のものとなった諸人の残影を重ねる
人生ははぐれ路
儚くも消え去る沫雪の如し
はらはらと舞う 雪の華
静寂のうちに
山野を侵す
しんしんと降る ささめ雪
わが魂に降り積もり
こころの裾野を凍てつかせる
河原の石を拾って
炉を組み
おこした火に枯れ木を焚べる
ゆらゆらと巻き上がる 雪の華
赤い焔に煽られ
雪は再び天上へ舞い戻る
淡雪に
出会い別れた人
無形のものとなった諸人の残影を重ねる
人生ははぐれ路
儚くも消え去る沫雪の如し