あの日の二人 ふわり座
僕の中の君が見つからない
気付かぬふりをしていた
いつしか膝をかかえて
涙を飲み込むようになっていた
とても懐かしい感覚 籠の中の鳥のようだった
夢の中では宇宙を自由に飛び回り時さえも止める
まるで君に抱かれているようで
何も欲しくはなかった
愛してる その本質は相手を思いやり
自分を包み隠さず表現して
同じ時間を歩み 共に手を取って 笑い合い
決して傷つけまいとする心
それらを大切に守り抜き
たった一人の存在と向き合い
約束を果たす覚悟を持つ
そういうものだと信じている
僕は欲張りだ 本当に欲しいものは
一番最後に手にするものだと
勝手に思い込んでいる
それは人生最後の時を君に見守られながら迎える
でもまだ君からの愛も手に入れてないのに
可笑しいよね
僕と君は幼馴染 でも不思議と二人の仲は
今でも新鮮なままだ だからなのか
まだ君を手に入れたという明確な実感がない
君に恋愛感情を抱かせるには
少し高めのハードルが用意されているようだ
それでも君のことは僕のものだと
心の奥底にしっかりと根を張っている
子供の頃から僕が前を走っていた
少し後ろで君が背中を支えてくれてたね
心の中 深い森で迷いながらも
前に進んでいた二人の旅路
君の笑顔があったから僕は諦めなかった
夢を叶えて君を手に入れるため全力で走り続けた
だから君も夢を叶えてよ
僕が支えるから
どうか信じて欲しい
雨上がりに朝陽が差し虹がかかったなら
二人の夢は叶うだろう
大切な想いかかえて
少しだけ大人になった僕ら いつかの約束も
もう少しで果たせそうだね
信じて歩みを止めなかったから
君の事にも決着がつく 必ず手に入れるよ
何があっても僕の気持ちは永遠に変わらない
たとえ越えられない壁が立ち塞がっても
あの日幼馴染になった二人の笑顔は本物だったから
きっと二人の出会いは間違いじゃなかったから