雪の餞 白猫の夜
ゆきつぶはらり
てのひらに
ゆきの欠片は
影もなく
みるみる溶けて
雨になる
ゆきつぶはらり
まぶたへと
溶けないゆきが
積もりゆく
幼き子供に
熱は無い
腕に抱く
幼子の
積もった雪の
哀しさを
払う大人の
血濡れた手
酷な世界の
かたわらに
それでも雪は
降りしきる
はらりはらりと
音も無く
ゆきつぶはらり
はら ひらり
ともしびきえた
ゆきのなか
ぎんのせかいに
はら ひらり
ゆきつぶはらり
てのひらに
ゆきの欠片は
影もなく
みるみる溶けて
雨になる
ゆきつぶはらり
まぶたへと
溶けないゆきが
積もりゆく
幼き子供に
熱は無い
腕に抱く
幼子の
積もった雪の
哀しさを
払う大人の
血濡れた手
酷な世界の
かたわらに
それでも雪は
降りしきる
はらりはらりと
音も無く
ゆきつぶはらり
はら ひらり
ともしびきえた
ゆきのなか
ぎんのせかいに
はら ひらり