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スレッドNo.5273

SINGER ”A・N”という生き方 三浦志郎 3/7

このFEMALE・SINGERを

別に
好きでもない
嫌いでもない

ただ思うのは
過去の多くを
優れた曲に恵まれ
粒立ちの良い
メロディと言葉に包まれた
―そう思ってはいる

当時
アイドルとしては
少し斜に構え
なかなか挑発的で
影のようなものも纏っていた
―そんな気もする

すでに
六十歳を迎えるという
今は穏やかに
シンプルなピアノトリオ+アルファで
ジャズ風にセルフカヴァーする

私に言わせれば
純粋なジャズではない

彼女にとって悪くはないだろう

忘れられたわけではないが
すでに華やかな場には出てこない
あるいは再び出るかもしれない
迷いながらもいつかは
自分自身を見つめること
今は決めかねているから
今は誰もわからないから
現在進行形の謎

若さという蓄えが消え
もしも これから
思う人にのみ思われるだけになったとしても
常に実(じつ)ある支持者から守られる
そんな人々と生きてゆく

過去は置いてきても
失われはしないから
時代と伴走した事実があったから
これからも
自己という意思は続くのだから

「WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE?」
( 人生の残りを あなた どうします? )

そんな生き方の分岐に立つ
ささやかな問いかけもあるのだ と
彼女が見つけ
答えようとしていることをー

私は記憶しておきたい



                        *終わり近くの英文はジャズのスタンダードナンバーのタイトルを引用した。

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