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スレッドNo.5289

価値観  白猫の夜

久々に会った旧友の
瞳が嫌悪に染まるのを
ぞっと感じて見つめてました

優しい差別がこぼれる口を
塞いでやりたいとおもうのですが
それは私のエゴなのです
そこまでたいしたことではないと
思いたいので聞かないことに
曖昧に相槌を打ちながら
ぼうっと昔を思います

懐古主義ではございません
ただしほんのちょっぴりと
澄んだ瞳が恋しくなる時もあるのです

変わりゆく人模様
変わらない自分が好みではありますが
いつの間にやらおいてけぼりに
やはりちょっぴりさみしいですね

あなたは私が嫌いだという
ずっと変わらない私が嫌いだという
歪んだ瞳で私を眺めて
ついに別れを告げられる
人間とは摩訶不思議なもので
冷たい瞳には慣れぬのですね

冷たいグラスの表面
結露の雫がコースターを濡らし
カランとなった氷の音
またひとり友が去ってゆきました

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