三浦志郎様 評をありがとうございます。 津田古星
「家守」の評をありがとうございます。
「金属の箱」と言うのが、やはり分かりにくかったかと思います。台所のシンクを、家守ならどう言うのかと考えたのですが、良い言葉が見つかりませんでした。「四角く深いくぼみ」でしょうか。
この家守は粗忽者です。一度死にそうになったのに、懲りないのですから。
懲りたのはわたしの方で、しばらく、服を脱ぐ前に浴室の壁や天井をよく見るようになりました。
爬虫類は苦手ですから、自分の手では掴めません。夫の所へ行って、「あのう、家守がいるんだけど。」
この年になって初めて家守に遭遇しました。田舎の実家で暮らしていた時でさえ、見たことがありませんでしたから、驚いたの何の。上から何かが落ちたと思ったら、湯の中をスーッと泳いだのですから。心の中では「ギャーッ」っと叫びました。
息子は京都で暮らしているとき、家守を見たというので、都会にも居るのだと知りました。
ストーリー性は家守の方にあるのです。
二度とも命は助けたのですから、良いことがあると思います。