挨拶 相野零次
愛を奏でるために僕たちは生まれた
明日 生まれる子供たちのために僕らは歌う
それが唄に与えられた使命だから
それが大人になった僕たちの役割だから
公園を僕と君と子供たちで歩く
春の桜が舞い散る並木道を笑顔で
夏の暑さにめげずに笑顔で
秋のおいしいものを笑顔で
冬のマフラーにくるまって笑顔で
満開の花よ 君よ
喜びの声を奏でよう
四季の移ろいに拍手喝采しよう
僕らは人間だ
笑って泣いて怒って哀しんで
そうして日々を歩んでいく人間だ
それは絵となり曲となり踊りとなり
表現される
僕たちは人間という芸術にならなくちゃならない
タイトルをつけられなくちゃならない
平凡な毎日のなかで
きらりと光る瞬間に向かって
僕たちは進み続ける
空を見れば
神様がいつも見ている
人間の名付け親の神様が
人間という芸術たちを
期待と不安の中で見つめている
僕らは答えなくちゃならない
そのために一生懸命に生きているんだ
人生という長い道のりを
孤独という荒波にもまれて
手と手を取り合いながら
今日という日が終わり
明日という日が始まる
昨日は夢となり
想い出となる
それが人の一生
運命の道のり
僕たちは目覚める
おはようございますの言葉と共に
そして
僕たちは
未来を作る
こんにちわとさようならを繰り返しながら
さまざまなドラマを演じながら
やがて永久の眠りにつくその日まで
おやすみなさいと祈りながら
神さまの元へ帰るその日まで