散歩道 こすもす
春のある日
散歩に出かけた
土手を歩いていると
ソーダ水のようなせせらぎが聞こえてくる
住宅街を歩いていると
園児のような小鳥たちがさえずっている
すれ違う人は数えるほどしかいない
橋を歩いていると
騎士のような白鷺が小川の真ん中に立っている
長く鋭い嘴が剣のようだ
小さな神社に立ち寄る
境内の木たちが微笑んでいる
神様の前で願い事をつぶやく
家への帰り道
日差しは蜜柑のように暖かくなっていた
風の色が変わってゆく
橋まで戻り川を見たが
白い騎士はもういなかった
春のある日
散歩に出かけた
土手を歩いていると
ソーダ水のようなせせらぎが聞こえてくる
住宅街を歩いていると
園児のような小鳥たちがさえずっている
すれ違う人は数えるほどしかいない
橋を歩いていると
騎士のような白鷺が小川の真ん中に立っている
長く鋭い嘴が剣のようだ
小さな神社に立ち寄る
境内の木たちが微笑んでいる
神様の前で願い事をつぶやく
家への帰り道
日差しは蜜柑のように暖かくなっていた
風の色が変わってゆく
橋まで戻り川を見たが
白い騎士はもういなかった