喜怒哀楽 相野零次
哀しみの涙が乾いたあとは
晴れた空を見上げよう
雲の切れ間からのぞく太陽の光が
君を癒してくれるから
人生のうちあと何回泣けばいいのだろう
そのたびにやさしい川のせせらぎに涙の流れる音が重なる
怒りに身を任せて地面が揺れる
地球も怒り苦しむこともある
そんなときは机の下でじっと我慢しよう
笑顔は満月の鏡によく映える
にっと見せた白い前歯がきらりと光る
月のうさぎが踊れば
手拍子を打って僕らもおどろう
四季の移ろいは喜怒哀楽とそっくり
自然と人はいつも同じ顔で笑ったり泣いたりしている