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スレッドNo.5563

評ですね。 4月11日~14日ご投稿分  雨音

「科学者の誤算」上原有栖さん
上原さん、こんばんは。春、夜はひんやりと、それがまたよいですね。
こちらの作品は科学者が残した発明である動物翻訳機とその助手の物語が環境問題についてダイレクトに伝えてきますね。上原さんが書きたい主題というのがはっきりしていてとても良いですね。佳作一歩手前です。
これは「博士」そして「助手」という2人の登場人物で良いと思うのですが、もしも私=助手でないのなら作者を含めた3人になります。ただ、私自身は読ませていただいて、作中にでてくる「私」は助手であると理解しました。どちらにしても、それがすこしわかりにくいのが残念でした。もしも私だったら、最初に「助手」という言葉がでてくるときに「助手である私」として、その後は私に統一します。逆に、助手で統一するのなら、かっこ付で「私は見てしまった」にするか、かっこなしで、助手はみてしまった、とするか、だとおもいます。細かいことなのですが、お話の流れが止まってしまうともったいないので、ご一考ください。そしてそれを直しながら、主語が少し減るとよいかもしれません。
私たちと共通の言語を持っていないために、動物も植物も海も空もじっとがまんしているのかもしれないななんて痛感しました。

「白い月」こすもすさん
こすもすさん、こんばんは。お待たせしました。若緑の季節ですね。
朝の月ってとてもきれいですよね。なんだかつい見とれてしまう気持ちにとても共感します。その白い儚さと静けさが伝わってくるような作品でした。この作品は少しだけ手を入れてもらえるともっと良くなると思いますので、少し推敲について書いてみますね。
きっとこすもすさんは素直に書かれていると思います。これはとても大切で、素直に書かれている、というのは素敵なことです。もしかしたらこれが一番大切かもしれないので、そういう意味でこすもすさんの作品はとても良い作品です。一歩先に進める方法としての提案なので、ちょっと考える参考にしていただけたら嬉しいです。
たとえば、一連ですが、この4行の中に「月」が3回でてきます。そして空が2回、白いが2回、見る、見える、が4回でてきます。心に残ったものがとても強いので表現が重複してしまっているのだと容易に想像できます。私がこれを少し直すとこんな感じになります。

目線をあげると
白い月が見えることがある
夜に浮かぶ姿とは明らかに違う
朝の月は白くて淡い
青空が透けるように

今、一連だけをやってみましたが、この意識をずっと最後まで続けてみてください。すると、絶対にここでは「月」と書きたい、ここでは絶対に「空」を使いたい、「見る」を使いたい、というような部分が出てくると思います。それを残しつつ、別の部分に変化をすこしつけてあげると作品がよりこすもすさんだけのものになっていくと思います。ぜひやってみてくださいね。

「冬の旅は寒さで凍り雪道に馬車は止まる」森山遼さん
森山さん、こんばんは。お待たせしました。
この作品は架空の雪国のファンタジーなのでしょうか。どうやらセーターとか馬車とか出てくるので西洋がモチーフなのですね。新しい形の作品ですね。面白く拝見しました。わざと2行の連にしているのではないかと思うのですが、句読点が入っているところと入っていないところはわざとなのかしら?少しわかりにくい部分があって、たとえば、3連、
家来はいぶかる氷の女の屋敷は帰ったものがいない
ですがこれは
家来はいぶかる 氷の女の屋敷からは帰ったものがいない
という解釈であっていますか?
これは全体的にそういう部分があり(わかりやすい部分もあり)少しむらがあるため、余計に後半の話の展開が少し伝わりにくいので、全体的に見直しをしてください。
ストーリーはとても面白く良いと思います。なのでもったいないなあというのが正直な気持ちです。森山さんが作りたい世界観や形があると思いますので、その範囲内で、読む方にしっかり伝わるように何度も推敲してみてくださいね。

終わりに::
寒暖の差があって体調を崩しやすい季節ですね。お風邪などひかれないようにお体ご自愛下さいね。

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