片足立ちの鶏 もりた りの
陰鬱で重くどんよりした
北の空をじっと見つめ
絶え間なく降る雨に
打たれる飛べない鶏
大地を踏み締め
鶏冠が垂れ
毛がずぶ濡れ
皮膚が透けて
北の空をじっと見つめる鶏
雨が染み入る眼
微かな光を集めてギラつき
一切の瞬きを忘れ暗闇を突き刺す
右脚に掛けられていた重い鎖
足首を自ら引き千切り
左脚一本立ちでびくともせず
真っ暗闇より暗い空を見つめる
鎖に縛られているくらいなら
右脚を失くしたほうが
あいつのところにゆける
奴の右脚に鎖を掛けてやると
陰鬱で重くどんよりした
北の空をじっと見つめ
絶え間なく降る雨に
打たれる飛べない鶏
大地を踏み締め
鶏冠が垂れ
毛がずぶ濡れ
皮膚が透けて
北の空をじっと見つめる鶏
雨が染み入る眼
微かな光を集めてギラつき
一切の瞬きを忘れ暗闇を突き刺す
右脚に掛けられていた重い鎖
足首を自ら引き千切り
左脚一本立ちでびくともせず
真っ暗闇より暗い空を見つめる
鎖に縛られているくらいなら
右脚を失くしたほうが
あいつのところにゆける
奴の右脚に鎖を掛けてやると