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スレッドNo.5622

生命について

日々の喧騒のなか
どこに
立ち止まる場所があるか

ひとは
いつ
また
どこで
宇宙と交信し
あるいは
自分を知ればいいのだろう

森のなかの静かな小道のほとりで
大きな樹木の根元に腰をおろして
樹の精のはなしを聞く
幾千年幾万年の
自然の歴史を聞く

森を吹き抜ける風と
樹々ざわめきは
ひと知れず天然の音楽を奏でる

生きている森

僕は知っています
僕の生が貧弱すぎることを
また僕が
何も知らないことを
僕は鏡の前に座り
自分の顔を映す

全く孤独で無知な
僕というひとつの静物がそこにある
それは抑圧されていて
自分ではなにひとつ気づくことがない
それは疲れていて
今やどこに向かっても旅立てない

僕は自分を知らず
生命と交信せず
常に決まりきったまま
生の表層をすべる

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