椋鳥の窓 小林大鬼
夜の土浦
窓を覗くと
電線に
びっしりと
敷き詰められた
かのように
椋鳥の大群が
無数に留まる
一羽一羽の
並んだ影が
重く連なり
鳴き喚き
夜が深まる
に連れて
静かになる
出発の朝
椋鳥の
騒めきが
突然止まり
皆が一斉に
嵐の如く
夜明けの空に
飛び立ってゆく
どんよりとした
曇天から
雨が滴り
落ちてゆく
夜の土浦
窓を覗くと
電線に
びっしりと
敷き詰められた
かのように
椋鳥の大群が
無数に留まる
一羽一羽の
並んだ影が
重く連なり
鳴き喚き
夜が深まる
に連れて
静かになる
出発の朝
椋鳥の
騒めきが
突然止まり
皆が一斉に
嵐の如く
夜明けの空に
飛び立ってゆく
どんよりとした
曇天から
雨が滴り
落ちてゆく