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スレッドNo.5758

雨の中を歩く  aristotles200

・雨の中を歩いている。
・時折、強い雨と風が吹く。

・風が好きだ、風の中にいると心地よい。
・轟々と強風に揺れる樹木もよい。
・雷鳴も好きだ、心が引き締まる。

・そして人がいなくなる、無人の森を歩く喜び。
・強風、雷鳴、大雨の中で、一人の時間を楽しむ。

・天を見上げる、自然の荒ぶる姿よ、何と美しきことか。
・豪雨に身を任せ、蕭然と大地に立ち尽くす、何と無力な私か。

・音楽が脳裏に流れている。
・ベートーヴェン、ピアノソナタ14番「月光」。
・静かさを、具象したかのような音楽とともに、この天然の大劇場に酔いしれる。

・ちっぽけな、人間である宿命から逃れられない、この不条理よ。

・私はこの大自然と一つになろう。
・私は雷鳴である、私は暴風である、私は豪雨そのものである。

・そうして、嵐が過ぎったあと。

・抜け殻になった私は一人、家に帰るのだ。

編集・削除(編集済: 2025年05月29日 08:46)

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