紗野玲空様 評のお礼です。 荒木章太郎
この度は「君の膝はパッションだった」を読んで下さり、佳作の評を頂きありがとうございました。今回も鋭いご助言をいただき感謝しております。おかげさまで、この作品が私の詩に対する情熱について詠っていることにも気づかされました。この作品に対する愛着が生まれました。
初めは加害者支援がテーマの詩でした。情熱の光と影を描きたかった。しかし、出来上がったものが影の部分ばかりで怖い作品になりました。この詩を読んだ人はどんな気持ちになるだろう。もう自分さえ良ければいいという作品は書きたくないという気持ちが芽生え、「自己犠牲」ではなく「読者に捧げる」作品に描き直したのが本作でした。
ホームの向こう側の君もこちら側の主人公も私自身だったことが難しかった。だから、もっと君と私の交流に絞って表現すれば良いのかもしれません。もう少し本作と向き合って、さらにこの作品を育みたいと思います。