惑星のゆくえ 鯖詰缶太郎
土曜の夜に流れていくとしたら
どの惑星だろう と
屋上ではおのずと
そんな話になってしまうでしょ?
こんな夜は
やはり空気の作りもゆるくなりがちです
真夏の夜はパレードね。
と あなたは魅力的な おさなさを
隠しきれないくせに
大人みたいに わらっている
光る花を持っているのではないか と
そう錯覚してしまったのは
夏日の残像に
目がくらんだだけではないでしょう
さいているんだ。やさしい炎が。
僕にも あなたにも。
それをつなぐと星図が出来る
ちょうど
ちいさい頃に隣で寝ていたぬいぐるみに
形が似ている星図だね、と
透明な地球儀のような
ワイングラスの中で
やわらかい惑星がほほえんだ