奮い立つ感情 ふわり座
錆びついた鎖に繋がれてる君は
いつかそれを引きちぎって明日への一歩を
踏み出そうと眼を光らせている
渇いた気持ちを決して無駄にはしまいと
地図のない世界を歩くのがたとえ無茶だとしても
今ある全ての力を強く信じぬこう
変わらぬ心から伸びる手を天に翳して
流れる涙そのままに睨みつけよう
土砂降りの雨の中何を探していたのだろう
雨はやがて止みその先には虹が姿を現した
ずぶ濡れのまま眼を奪われた
まだまだこの世界には美しいものが
沢山残されている君もその一つさ
たとえ手に入らなくても構わない
ただ見つめることが許されるのなら
そして虹も君も消えてしまう時
僕は優しい幻をいつまでも眺めることになるんだ
でもそんな時まだまだ一人じゃないと
強く強く感じるんだ
流れる時さえも止まっていつまでも夢を見ている
明日の朝日はきっととても力強いだろう
夜の満月はとても優しさに溢れているだろう
いつか描いてた僕の夢は美しく咲き乱れるだろう
そして君を思い出す
遠ざかるブーツの音
薄れ行く髪の匂い
それはサヨナラの合図
膨れ上がる気持ちは心の奥深くに仕舞い込んだ
だけど爆発寸前の感情は叫び声を上げてる
突き抜ける声は風に乗ってきっと君の元に届く
もう帰っては来ないと小さく呟く
昔好きだった何かも
これからの新しい何かも
どうでもいい全て無くなってしまえばいいと
拳を握る
もう誰かを求めることはないなんて言えないよ
君との時間はとても素晴らしいものだったから
あの頃の日々は夢なんかじゃない
でも君のいない毎日は夢であるようにと願っている
君の幻が僕から離れようとしない
振り払え新しい明日を手にする為に
僕は立ち上がる
まだまだ完全には潰れてはいない
歩き出すよ君との時間は全力でした恋だったから
そう 僕の中で奮い立つ感情が渦巻いているから