水無川 様 評のお礼です。 荒木章太郎
拙作「痛みは」を丁寧に読み取ってくださり、また佳作という評価を頂き、ありがとうございました。
ご講評から、私の表現したかったことの多くが読み手に届いたことを実感し、創作の喜びと励ましをいただきました。
特にご指摘くださった箇所は、私にとって大きな気づきとなりました。
本作は、最近ヘルニアの痛みを温泉で癒したという私的な体験から生まれたものです。最初は五連で完結していたのですが、推敲を重ね、タイトルが決まった頃には、詩の世界が個人的な痛みを超えて、身体的な痛みから創作における「成長の痛み」へと変化していき、最終連が加わりました。しかし今回は、「人とのつながり」というテーマへの執着が強く、作品全体の変化や成長に見合った推敲ができていなかったことに、気づくことができました。まさに、成長に合わせて「花がら摘み」をすべきでした。私的体験を最後まで残してしまった結果、第2連2行目「痛み止めを飲み 温泉に入る」が、唐突で場違いな表現となってしまったと受け止めています。
今回のご指摘を通して、「間引く」ことの大切さを学ばせていただきました。心より感謝申し上げます。
今後ともご指導・ご助言のほど、どうぞよろしくお願い致します。