学生時代
寂しさを伝えます
友達ででもあれば女のあなたに伝えます
日暮らしが鳴いていた
夏の終わりも
寂しかったです
風の強かった三月に見た
飛行機雲も
寂しかったです
後ろの陸の方が
曇天でした
昔 ひとりで歩いた
東京の夜道も
寂しかったです
二つのヘッドライトが
僕を照らして
行き過ぎました
そう言えば
九月に足が冷たくって
ドイツ語の勉強をしていたときも
寂しかったです
冬の夜に 猫が鳴いていたときも
友達が帰ると言ったときも
休みになって東京を去る時も
いつも 寂しかったです
こんなことは誰でもなんでしょうが
僕は 今までずっと寂しかったです