ロボットの街 こすもす
ある街では
全てが数値化される
物やサービス
金や時間
そして人間も
何もかもだ
街のリーダー達が
数値化を行い
価値の基準を定めている
ここでは
数値によって
人間の価値が決まってゆく
数値の高い人
価値のある人間とされ
ゆくゆくは
次のリーダーになる
数値の低い人
リーダー達が決めた
マニュアルの通りに行動させられる
考えることは許されない
まるでロボットだ
一握りのリーダーと
大多数のロボット
「これでいいのか」
自分に問い続ける
悩み続け
ついに答えを出す
街を変えることはできない
今の俺では
ロボットの俺では
この街にいては
夜になり
街を後にする
心に誓う
この街を変えるために
いつか必ず戻ってくると