足音 ゆづは
ドア一枚向こうの
あなたに呼びかけると
廊下の床を撫でるように
いつもの足音が返ってくる
着飾らない足は 少し眠たげで
足裏が床に沈み込むたび
古木の息遣いが 耳に心地好く
言葉は無くても
顔を見なくても
足音だけで あなたがわかる
それは あなたと過ごした
穏やかで確かな時間の証
ドアが大きく欠伸して
あなたの気配が流れ込み
私はさり気なく
振り向きながら 目を細める
ささやかな朝に 心は揺れて
淡い光が 二人を溶かす
ドア一枚向こうの
あなたに呼びかけると
廊下の床を撫でるように
いつもの足音が返ってくる
着飾らない足は 少し眠たげで
足裏が床に沈み込むたび
古木の息遣いが 耳に心地好く
言葉は無くても
顔を見なくても
足音だけで あなたがわかる
それは あなたと過ごした
穏やかで確かな時間の証
ドアが大きく欠伸して
あなたの気配が流れ込み
私はさり気なく
振り向きながら 目を細める
ささやかな朝に 心は揺れて
淡い光が 二人を溶かす