ずっとずっと じじいじじい
ひまわりのえがかいてあるゆかた
わたしのバアバがつくってくれた おきにいり
ひまわりのゆかたをきて おまつりにいった
かぞくぜんいん ゆかたをきてあるいた
しらないひとから「きれい」「かわいい」と
こえをかけられてうれしかった
かきごおりをたべて キンギョすくいして
だいすきなイカやきをもってあるいているとき
めのまえからタッくんがかぞくであるいてきた
「こんばんは」「こんばんは」
あいさつとえがお だいすきなタッくん
あえてうれしい
タッくんママもわたしのゆかたほめてくれた
でもでもね タッくんがわたしにいったんだ
「くいしんぼうだなあ イカやき あるきながらたべるの」とニコニコとわたしをからかった
わたしははずかしくて なきそうになった
「わたしのじゃないもん!パパのだよ!」
とイカやきをパパにおしつけてなきだした
「おとうさんのじゃないだろ!おまえのだろ!」
タッくんはもっとからかった
わたしはないてはしりだした
じんじゃのはじっこにすわっていると
タッくんがきた
「ごめん」といってとなりにすわった
タッくんはそのあと「おまえのことすき」って
いってきた
わたしはうれしくてなきだした でもへんなんだ
イカやきのなみだはしょっぱいかんじ
いまのなみだは なんかあじがちがう
なんでさっきとなみだのあじがちがうんだろう?
そんなとき よるのそらにドン!ドン!
ヒュー ドン!はなびがあがった
タッくんとわたしはたちあがって そらをみた
タッくんがてをつないでくれた
はなびはキレイだったけど いろやおおきさを
おぼえていない
おぼえているのは タッくんとてをつないで
ふたりきりになれたことだけ
このまま じかんがとまってほしい
ずっとずっと タッくんとふたりでいれるから