青空の事 多年音
青空が好きだ
そう書くのを躊躇う
だって家の窓から覗いた青空は
空に張り付いているだけだから
外じゃなきゃいけない
外で見上げるんだ
通り抜けてく風を受けて
それでようやく青空を感じるから
でもそれだけでもない
ビルの狭間で風を受けても仕方ないから
青空があるのはそんな景色の中じゃない
四方の遠方に山を添えて
広がる田んぼのど真ん中の畦道で
そこで僕は両手を広げたい
それでようやく青空になるから
やっぱり青空が好きとは書けない
青空自体を好いちゃいないから
好きだと言って懐かしむのは
あの場所の青空だから
ん?でも、そっか
だとするとやっぱり青空が好きなのかもしれない
何処で見つけても
その時の事を思い出させてくれるんだから