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スレッドNo.6119

正気の沙汰  aristotles200

安心の内に潜む一抹の不安
理性では突き止められない
深層心理の現れか
あるいは
この状況こそ、普通かも知れない

幸いにしろ忘却できるから生きている
しかし
表層は忘却していても
深層は忘れていない、かも知れない

ぼんやりとした不安とは
真の自分の一部、かも知れない

恨みと辛み、悲しみと哀しみ
そして怒り
これら全て、記憶から消えない
日々、月々繰り返される

地獄の底で泣き喚いていると等しい
これも、自分である
これこそ、本体なのかも知れない
忘却の薄い層の中心には
全ての記憶を忘れられない自分がいる

人間とは、かろうじて正気を保っている
シン・人間の本質とは
この世の中への絶望にある、絶念にある

一抹の不安とは、氷山の一角に過ぎない
私は、自分自身に絶望しようと思う
私は、世の中に悲観しようと思う

しかし、私の本体はこれだけではない
父母から授かりし、諸々の肉の塊
鈍く、欲望に満ちた入れ物

心が、器を通れば鈍くなる
諸々の肉が、素の感情を和らげる
そうして、忘却がその中心を消し去る

心と記憶が、肉と忘却により抑えられている
これが世の中に生きる人間たち
どろどろとした憎悪から、正気を保っている

巨大な大口を開けた
伝説の妖怪、饕餮(とうてつ)の上で
普通の生活をしている
人間とは紙一重で生きている
半歩、踏み外せば奈落の胃袋へ落ちていく

人間と饕餮
どちらも似たようなもの
救い、そのものが存在しない世界に生きている

ここで、苦しむのが救いなのだ

地獄の底へようこそ

編集・削除(編集済: 2025年08月29日 06:59)

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