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スレッドNo.6173

ちっぽけな絶望  ゆづは

昨日、ようやく
動けぬ身体を起こして
自分をなだめながら
病院に向かったけれど
水曜日は休診だと
すっかり忘れていた

今朝は少し気分も和らいで
帰り道 大好きなスイーツを
買うつもりだったのに
お気に入りの洋菓子店の灯りは消え
冷たいガラス越しに
空っぽのショーケースだけが見えた

どうして今日なんだろう
晴れた空を睨みながら
ひとり文句を言ってみても
何かが変わるわけじゃないと 
わかっているけれど
それでも、やっぱり
心が崩れてしまいそうで

こんな日が続くと
まるで自分だけが世界から
すり抜けてしまったように感じ
いつもの街並みが急に
見知らぬ風景に映る

長く伸びた影に引き摺られて
私は「そんな時に限って」を抱え
小さな歩幅で歩いて帰る

昼間の喧騒が 
西の涯へと沈みゆく──

茜色の雲が瞳を染め
胸の奥で、涙が零れそうになる

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