TWO NOTES ー東京スカパラダイスオーケストラに― 三浦志郎 9/9
QUARTER NOTE (四分音符)で
語られることは多い
音楽の全てを覆い
人知れずに心臓の鼓動
踊るように歩き方
生とも符合して
EIGHTH NOTE (八分音符)は
じゃれる子犬のように
機転を利かせ裏側に棲む
音の足許について伴走者
速さの中
留まることも知りながら
音楽は
速度のこと
時間のこと
器のこと
記号とは伝えること
音は
譜面世界に
横書き 縦書き
素朴に降りて来ている
記号は器に磨かれて
聴き手の前に蘇るだろう
楽曲の華は時に
速さにこそ宿る
抒情が飛び立つ滑走路だ
音 踊る
全てはSONG (歌)のために―