疑問 相野零次
星がガラスみたいに弾けて全てを粉々にする
僕が生きている意味って何だろう
春の息吹が近づくと元気がわいてくる気がするのは何故だろう
コップに入れた一杯のサイダー
これより爽やかなものを僕は持っているだろうか
疑問を打ち消しながらサイダーを飲み干していく
サイダーのコップを夜空にかざすとつぶつぶが星みたいに瞬く
もう僕はさっきの疑問を忘れている
人間は単純なのだろうか 難しいのだろうか
全ての問いに答えを出すことなんてできない
それでも人は考える
太陽が東から昇って西へ沈むのは何故だろう
夕陽が過去の郷愁を呼び起こすのはどうしてだろう
いくつもの疑問が流れ星となって通り過ぎていく
そして僕らは毎日生きている