夢みる糞袋 詩詠犬
ああ きょうはいい天気だね
その服 とても似合うよ
あらそう あなたのネクタイも 素敵
洒落たレストラン 午後のひととき
そして 奥の toilet へむかう
ズボンを下げ 便器にすわり
力むのだ 力むのだ
なあがいウンコが 出てくる 出てくる
ティッシュで丁寧に拭いて
ああ スッキリしたぞ スッキリしたぞ
彼女が 待ってる 待ってる
どこかの先生が
今後の世界情勢について
熱く 熱く 語っている
おお ちょっと まって
お腹が ぐるぐる オナラが でるぞ
もよおしてきたぞ きたぞ
哲学や 思想の話は
その後に その後に
・・・・・・・・
糞ぶくろが ふたあつならんで
まあるい まあるい お月さんを
ながめてる ながめてる
儚く 切ない
想いを 胸に
無言で交わす
美しく 愛おしい
言葉の 数々
・・・・・・・・
これは
夢みる 夢みる
糞ぶくろたちの
ものがたり ものがたり