夢 相野零次
僕の見る夢の話をしよう
寝ているときに見ている夢は
いつも希望に満ちている
起きているときに見る夢は
残念ながら絶望だ
だからといってめげたりしない
不確定要素が多いから
ちゃんと整理してひとつひとつ
片付けていくんだ
それが僕の夢の仕事だ
夢はいつも星空に似ている
流れ星がおいしそうなパンなら
光り輝く一等星は最高のスープだ
夢はいつも誰かに話しかけている
とても大きな声で
とても澄んだ音色で
軽やかにステップを踏んでいる
夢がもし叶うなら
晴れた朝になって
君を迎えにいこう
夢が破れるときもある
涙をふいたハンカチが
風に飛ばされて
遠くへ飛んでいった
まるで希望みたいに
夢……夢……夢……
夢に浮かされて僕の心も体も
宙に浮いている
ほとんど小さな点になって
見えなくなっても
確かに夢は存在している
夢の欠片を拾い集めて
また元通りに戻して
それを何度も繰り返すのが
僕のいままでと
これからの人生