蝋梅 晶子
一人きりの幸せなんて
あっという間に飽きてしまう
美味しいお菓子を食べたって
あぁ美味しかった
それでおしまい
だけど誰かがいたならば
今度食べさせたいだとか
美味しいねと
思ってくれるかなとか
いろいろ幸せ増えていく
一人きりの幸せなんて
なんだかとてもつまらない
素敵な服を着てみても
鏡の前で浮かれても
ちょっと淋しくなってしまう
だから散歩に出かけよう
きっと誰かはいるだろう
騒がしい日常に
嫌気がさす日もあるけれど
それでもたった一人の庭で
蝋梅の香りに気付いた時は
伝える人もいないから
私と一緒に喜んで
黄色い蝋のような花よ
春が来るよと喜んで