TKG 喜太郎
熱々の炊き立てのご飯
炊飯器の中でそっとかき混ぜて
茶碗の中に優しくそっとふわりと盛る
箸で真ん中に小さな窪みを作り
その上から昨日買った少し高めの卵を
丁寧にカラの入らぬ様に割り入れる
黄金色の黄身と
優しく透明な白身
箸を突き立てたい気持ちを抑え
先ずは醤油をサッとかける
黒を弾く卵の表面の美しさよ
そっと そっと箸を差し込み
ゆっくり ゆっくりとかき混ぜる
慌てる事なく焦る事なく
一定のリズムでゆっくりと混ぜてゆく
口の中に唾液が溢れてくるのが嬉しくて
それをじっと我慢して
一粒一粒の米が黄色く染め上げられて行くのを楽しむ
手を止める
目の前には黄金色の米粒たち
まだまだ焦らない
深く息を吸い込んで箸でそっと掬い出す
口元に運び小さく開けた口にそっと運ぶ
ゆっくりと噛み締めるたびに
閉じた目の中がキラキラと光っている
もう限界
茶碗の端を口に当てて
勢いよくかき込む
脳内から溢れるアドレナリン
一粒も残すものかとかき込む
今日もいい朝を迎えられた
さぁ 至福の後は
どんな安物のお茶も最高の時を締めてくれる
ご馳走様でした!